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戸籍は旧字体、日常は新字体。姓名判断はどちらの名前で見る?

戸籍には「澤」や「髙」と書かれているのに、ふだんは「沢」や「高」と書いている。そういう方は少なくありません。どちらの字で占えばよいのか、どちらが本当の自分の名前なのか。迷うのは、自然なことです。このページでは、占いの世界の考え方と、姓名月の答え、そして暮らしの中での使い分けを、順にお伝えします。

占いの世界でも、答えは一つではない

じつは、姓名判断の鑑定家のあいだでも、この問いの答えは分かれています。大きく分けると、次の四つの考え方があります。

さらに、字の形については、昔の字(旧字体)で数える鑑定と、今の字で数える鑑定に分かれます。昔の字で数える鑑定では、ふだん「沢」と書いていても「澤」で数えます。今の字で数える鑑定では、ふだん書いている「沢」で数えます。

どれか一つが正しく、ほかが間違い、というものではありません。ただ、「戸籍の字の形そのものが決め手になる」とはっきり言い切る考え方は、ほとんど見当たりません。迷いの多くは、戸籍か日常かではなく、「どの字で数えるか」の違いから生まれています。

名前は、宿命を書き換えない。宿命を生かす

生まれた日から人を分類して読み解く東洋の学問では、持って生まれたものを「宿命」と呼びます。宿命は変えられません。そして名前は、生まれたあとに授かるものです。戸籍の名前でも、日常の名前でも、宿命そのものを書き換えることはありません。

では、名前は何をしているのでしょうか。名前は、宿命という種がまかれた土の役目をします。毎日人から呼ばれ、自分の手で書き、名刺や手紙で人に届ける。その積み重ねが、あなたのまわりの空気をつくり、持って生まれた力を伸ばす土になります。そして、どの名前を、どんな気持ちで名乗るか。その在り方が、運を動かします。

そう考えると、宿命を生かす名前として大きく働くのは、旅券や印鑑の手続きのときにしか姿を見せない字より、毎日書き、呼ばれている字のほうです。

字の形が変わっても、読みは同じ

もう一つ、大切なことがあります。「澤」でも「沢」でも、読みは「さわ」です。あなたが生まれてから何万回と呼ばれてきた名前の響きは、どちらの字でも少しも変わりません。

名前には、字の画数で読む部分と、音(響き)で読む部分があります。戸籍の字と日常の字で変わるのは、画数で読む部分だけです。呼ばれるたびにあなたに届いてきた響きは、ずっと同じ、ひとつの名前です。

姓名月の答え

姓名月では、あなたがふだん書いている字で鑑定します。名前は、毎日人から呼ばれ、自分の手で書くうちに、あなたの暮らしの中で育っていくものだと考えているからです。長く書き続けてきた今の字こそ、あなたと一緒に歩いてきた名前です。

もちろん、戸籍に旧字体があることを、軽く見るわけではありません。旧字体には、字の成り立ちや、家が受け継いできた歴史が宿っています。それは、あなたの家の根っこにあたるものです。今の字で鑑定するのは、毎日働いている名前を読むためで、戸籍の字が持つ意味を否定するものではありません。

字の数え方についてくわしく知りたい方は、「旧字体と新字体、姓名判断はどちらで数える?」もあわせてお読みください。

戸籍の字が気になるときは

それでも戸籍の字が気になる方は、姓名月の「改名くらべ」に、今の字と戸籍の字の両方を入れてみてください。それぞれの画数と吉凶を、並べて見比べられます。

二つを見比べると、あなたの名前が持つ二つの面が見えてきます。毎日の暮らしで働く顔と、家の根っこにある顔です。どちらにも良さがあり、どちらもあなたのものです。

暮らしの中での使い分け

戸籍の字と日常の字が違っても、暮らしの中で困ることは、ほとんどありません。目安は次のとおりです。

場面使う字
実印(印鑑登録)住民票の字(戸籍と同じ字)。旧字体と新字体の扱いは市区町村で違うことがあるので、作る前に窓口で確かめると安心です。
旅券(パスポート)戸籍に書かれた字のとおり。
銀行印口座を作ったときに届け出た字で、そろえておくのが安心です。
名刺・ふだんの署名・表札・認印ふだんの字(今の字)で困ることは、まずありません。

戸籍の字は、本籍地の市区町村に申し出れば、今の字に直すこともできます。ただ、一度直すと元の字に戻すのはむずかしく、免許などの手続きが必要になることもあります。占いの結果だけを理由に、戸籍の字を直す必要はありません。

よくある迷い

結婚して、仕事では旧姓を使っています。どちらで見ればいいですか?

どちらの名前も、あなたの暮らしの中で働いています。仕事の場では旧姓、家の中では新しい姓が、より多く呼ばれているはずです。両方を改名くらべに入れて、場面ごとに読むのがおすすめです。

ペンネームや仕事の名前にも、運勢はありますか?

あります。毎日名乗り、呼ばれる名前は、その場面であなたを支えます。ただし、生まれたときに授かった名前が消えるわけではありません。授かった名前の上に、新しい名前が重なっていくと考えてください。

名前が運に働くようになるまで、どれくらいかかりますか?

数か月という説から、何年もかかるという説まであり、決まった答えはありません。けれど、子どものころから書き続けてきた今の字なら、もう十分に、あなたになじんだ名前です。

胸を張って名乗れる字を

戸籍の字も、日常の字も、どちらもあなたの名前です。大切なのは、どちらが正しいかを決めることより、あなたが胸を張って名乗れる字を、これからも大事に使っていくことです。迷いながら名乗るより、納得して名乗る名前のほうが、ずっと強くあなたを支えます。

毎日書いている字で、あなたの名前を読んでみませんか。

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