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姓名判断を調べると、「旧字体で数えなさい」という鑑定と、「今の字のままでいい」という鑑定があります。同じ名前なのに、見るところによって吉凶が変わってしまう。そのいちばん大きな理由が、この字体の違いです。このページでは、字体でどれほど結果が変わるのか、なぜ数え方が分かれたのか、そして姓名月がどう数えるのかを、順にお伝えします。
まず、よく名前に使われる字で、今の字と旧字体の画数を並べます。
| 今の字 | 旧字体 | ちがい | |
|---|---|---|---|
| 沢7画 | → | 澤16画 | 9画 |
| 気6画 | → | 氣10画 | 4画 |
| 広5画 | → | 廣15画 | 10画 |
| 桜10画 | → | 櫻21画 | 11画 |
| 竜10画 | → | 龍16画 | 6画 |
| 恵10画 | → | 惠12画 | 2画 |
「桜」と「櫻」では、11画も違います。一字でこれだけ違えば、名前全体の画数も、まったく別のものになります。
では、名前全体ではどうなるのか。「沢田 広子」さんと、同じ名前を旧字体で書いた「澤田 廣子」さんを、姓名月の表で比べてみます。
| 沢田 広子 | 澤田 廣子 | |
|---|---|---|
| 天格(家系から受け継ぐもの) | 12画 大凶 | 21画 大吉 |
| 人格(その人の中心) | 10画 最大凶 | 20画 最大凶 |
| 地格(若いころの運) | 8画 吉 | 18画 吉 |
| 外格(まわりとの関わり) | 10画 最大凶 | 19画 最大凶 |
| 総格(一生を通しての運) | 20画 最大凶 | 39画 大吉 |
同じ人の、同じ名前です。それなのに、一生を通しての運が「最大凶」にも「大吉」にもなります。字体をどちらで数えるかは、細かな決まりごとではありません。鑑定の答えを左右する、いちばん大事な入り口です。
今のような画数の姓名判断が広まったのは、昭和のはじめ(1929年)、女性向けの雑誌で紹介されたことがきっかけです。そのころ、人々が日常で書いていたのは旧字体でした。今の字が日常の字になったのは、戦後(1946年の当用漢字、1949年の字体の整理)のことです。
つまり、始まりのころの姓名判断は、「その時代に、日常で書いている字」で数えていました。それが、時代が変わっても、決まりとして受け継がれてきたのです。
旧字体で数える鑑定には、「字の本来の形にこそ、その字の力が宿る」という考えがあります。今の字は、戦後に書きやすく形を整えたもので、字の成り立ちが見えにくくなっている。だから、もとの形に戻して数えるべきだ、という考え方です。字を大切にする、筋の通った考えです。ただ、旧字体で数えなければならない、という決まった根拠があるわけではありません。
旧字体で数える鑑定の多くは、部首も「もとの字」に戻して数えます。たとえば、さんずいは、もとは「水」なので4画として数えます。
| 部首 | 見たまま | もとの字に戻すと |
|---|---|---|
| さんずい(氵) | 3画 | 水 4画 |
| くさかんむり(艹) | 3画 | 艸 6画 |
| てへん(扌) | 3画 | 手 4画 |
| りっしんべん(忄) | 3画 | 心 4画 |
| けものへん(犭) | 3画 | 犬 4画 |
| おおざと(右の阝) | 3画 | 邑 7画 |
| こざとへん(左の阝) | 3画 | 阜 8画 |
この数え方では、「花」は7画ではなく10画、「江」は6画ではなく7画になります。
漢数字も分かれます。字の形どおりに数える(「四」は5画)か、数の値で数える(「四」は4、「七」は7、「十」は10)かです。「七海」という名前は、形どおりなら「七」は2画、値で数えれば7画になります。
「旧字体に戻せばいい」と言っても、戻す先の形が一つに決まらない字があります。
たとえば「渡辺」の「辺」には、「邊」「邉」をはじめ、戸籍に残る形の違う字がいくつもあります。「高」と「髙」、「崎」と「﨑」のように、今も使われる別の形もあります。どの形に戻すか、さらにその部首をどう数えるかで、画数はまた変わります。
旧字体に戻す数え方は、見る人によって、答えがいくつにも分かれてしまうのです。
始まりのころと同じ考え方に立てば、今の時代に数えるべきは、今の字です。
あなたの名前は、毎日、今の字で書かれ、呼ばれています。一度も書いたことのない昔の字の画数より、何万回と書いてきた字の画数のほうが、あなたという人に深く結びついています。
もう一つ、理由があります。見たとおりに数えれば、誰が数えても、同じ答えになります。どの形に戻すか、どの部首表を使うかで答えが割れることがありません。あなたの名前を、ぶれない、ひとつのものさしで読みたい。だから姓名月は、入れた字のまま、ありのままの画数で鑑定します。
姓名月の数え方は、次のとおりです。
戸籍や日常で「澤」「髙」「﨑」などを使っている方は、その字のまま入れてください。あなたが書いている字が、あなたの字です。
「戸籍は旧字体だけれど、日常は今の字」「どちらで書くか、まだ決めていない」。そんなときは、姓名月の「改名くらべ」に両方の書き方を入れてみてください。画数と吉凶を並べて見比べられます。
数え方の違いを知ったうえで、毎日書きたい字、呼ばれたい名前を選ぶ。それがいちばん、あなたらしい名前の生かし方です。
戸籍は旧字体、日常は今の字で書いています。どちらで入れればいいですか?
日常で書いている字で入れてください。名前の力は、書かれ、呼ばれた回数の中で育ちます。戸籍の字を気にかけたいときは、両方を改名くらべに入れて、並べて見てください。
名付けで旧字体を選ぶと、運がよくなりますか?
画数だけを目当てに旧字体を選ぶのは、おすすめしません。その子が一生、毎日書く字になります。書きやすさ、読み違えられにくさ、字の意味と響きをあわせて選んでください。
ほかのサイトと吉凶が違うのはなぜですか?
字体、部首、漢数字の数え方が違えば、同じ名前でも画数が変わり、吉凶も変わります。どの鑑定を見るときも、どの字で、どう数えているかを確かめると、違いの理由がわかります。
旧字体には、字の成り立ちや、日本で古くから大切にされてきた意味が宿っています。それは祝詞のように、字そのものが持つ尊い力です。姓名月が今の字で数えるのは、画数の数え方についての話で、旧字体が持つその意味を否定するものではありません。