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「1月生まれだけれど、干支は前の年?」「節分の日に生まれた子の干支は?」。干支の切り替わりは、思いのほか知られていません。それは、干支の区切りに、元日と立春の二つの考え方があるからです。国立天文台と国立国会図書館の資料をもとに、干支がいつ変わるのかをひもときます。
干支は、甲・乙・丙などの十干と、子・丑・寅などの十二支を組み合わせて、60まで数える方法です。年だけでなく、月や日にも使われてきました。ふだん「今年の干支は午(うま)」と言うときは、このうちの十二支のほうを指しています。60で一巡りし、生まれた年の干支にもどるのが還暦です。
干支が切り替わる日には、二つの考え方があります。
| 区切り | 使われるところ |
|---|---|
| 元日(1月1日) | 年賀状など、ふだんの暮らし |
| 立春(節分の次の日) | 暦や占いの世界 |
昔の暦には、立春から始まるひと月を1年のはじめの月とする数え方があり、立春は年の変わり目の意味合いが強い日でした。そのため、暦や占いの世界では、立春で年の干支を区切る考え方が広く使われています。生まれの干支をこの区切りで見ると、1月1日から節分までに生まれた人は、前の年の干支になります。
なお、立春で区切るのが唯一の正しい決まり、というわけではありません。旧暦の元日で区切る考え方もあり、どの区切りを使うかは、使う場面によって違います。
日本は、明治5年の太政官布告で太陽暦に切り替え、明治5年12月3日を明治6年1月1日としました。欧米と暦をそろえるための改暦で、準備の時間がほとんどなく、世の中は大きく混乱したと伝えられています。
改暦のあとも、干支は便利なので、暦に載せ続けられました。そして、新しい暦の元日に合わせて、年賀状などでは1月1日から新しい年の干支を使うのが、ふつうになりました。
節分は、もとは季節の分かれ目のことで、立春・立夏・立秋・立冬の前の日をすべて節分と呼びました。今は、豆をまく立春の前の日を、節分と呼ぶのがふつうです。節分の次の日が立春なので、節分の日までが前の年、立春からが新しい年、という区切りになります。
1年の長さは約365.2422日で、暦の365日より少し長いため、立春は毎年およそ6時間ずつ遅れ、うるう年でもどります。そのため、立春の日は2月4日の年が多いものの、2月3日になる年もあります。
2021年は立春が2月3日で、節分は2月2日でした。国立天文台によると、節分が2月2日になったのは1897年以来、124年ぶりのことでした。
| 年 | 立春 | 節分 |
|---|---|---|
| 2021年・2025年 | 2月3日 | 2月2日 |
| 2020年・2022〜2024年・2026〜2027年 | 2月4日 | 2月3日 |
| 2029年・2033年・2037年(見こみ) | 2月3日 | 2月2日 |
| そのほかの2028〜2040年(見こみ) | 2月4日 | 2月3日 |
2027年までは国立天文台の暦要項の値、2028年からは計算による見こみです。正式な日は、前の年に国立天文台が発表します。
立春の区切りで見ると、次のようになります。
| 生まれた日 | 元日の区切り | 立春の区切り |
|---|---|---|
| 2026年1月15日 | 午(うま) | 巳(み) |
| 2026年2月3日(節分) | 午(うま) | 巳(み) |
| 2026年2月4日(立春) | 午(うま) | 午(うま) |
二十四節気の立春は、「その日」を指すこともあれば、「その瞬間の時刻」を指すこともあります。時刻で見ると、たとえば2026年の立春は2月4日の5時2分なので、立春の日の未明に生まれた人は、前の年の干支になります。どこまで細かく見るかも、見る人や場面によって違います。
姓名月の名付けのページにある年表では、生まれの干支を立春の日で区切って出し、1月から節分までに生まれた子には、そのことを書き添えています。
1月生まれの人の干支は、前の年の干支ですか?
どの区切りで見るかで変わります。ふだんの暮らしのように元日で区切れば、生まれた年の干支です。暦や占いの世界で使われる立春の区切りで見れば、1月から節分までに生まれた人は、前の年の干支になります。
節分の日に生まれた人の干支は?
節分は立春の前の日なので、立春の区切りで見ると、前の年の干支です。立春の当日に生まれた人から、その年の干支になります。
立春は毎年2月4日ですか?
いいえ。多くの年は2月4日ですが、2021年と2025年は2月3日でした。この先も2029年、2033年、2037年は2月3日になる見こみです。そのため、節分も2月2日になる年があります。
三右衛門の知見と、裏づけの資料